人魚の花籠 1話~3話,人魚達の花籠(番外編) 感想

高畠エナガさんの「人魚の花籠(人魚達の花籠)」の感想です。

今回もまたまた無駄に長くなってしまいましたがご容赦いただければ…


そもそもこの作品と出会ったのは、
本屋さんで雑誌の表紙を見かけたのがきっかけでした。

 

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この表紙に一目惚れしたのですが、知らない雑誌だったので
一度は手を出せずに見逃しました。
ですがその後ストーリーなどを悶々と妄想してしまい
遂に耐え切れなくなり、立ち読みの後、購入という流れになりました。
雑誌の表紙買いはこれが初めてでしたね(この間全て同日です。笑)

 

 

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この作品はメガフロート560号という、
人魚と人間が共存できるように建設された人工浮島での物語です。

 

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人間が行き来する道路と同じように、人魚が移動するための水道が
至るところに張り巡らされているような舞台になっています。
雲や水、街の風景などの描写が多く、とても綺麗な背景が続くのも魅力です。

 

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 このように電車にも人魚用の車両があったりして、
背景を良く探してみると色々な場所に
人魚と人間の共存世界が描かれていてとても面白いです。

 

 

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背景での仕掛けと言えば、
1話の背景に紛れていたSseeiirreenN(セイレーン)
という看板が気になっていたんですが、
2話でこのメガフロート560号がホームの人魚5人で構成される
アイドルグループであることが明かされましたね。
それぞれ違う国で生まれた人魚で構成されており、
メンバーはお互いの国の名で呼び合っているようです。

 

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わたしはウィッチクラフトワークスが昔から好きなので、
こういう細かく描き込まれた背景を見てしまうと
小ネタが仕込まれていないか色々と探してしまうんですよね(笑

 

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私が一目惚れした表紙の女の子(民ちゃん)は主人公の幼馴染で、
この子が4年前に亡くなってしまったのをきっかけに
主人公は島を出て東京の高校に進学。
その後、民ちゃんの死を乗り越えて島に戻ってくる所から話が始まります。
詳しくはネットで1話が読めるらしいのでそちらで(ぇ

 

 

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主人公の回想に登場した民ちゃんが可愛くて可愛くてもう
しかもこの可愛さでボクっ娘です。
わたしもこんな人魚の幼馴染みが欲しかった…(ぇ

 

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唐突ですが私の中でこの作品のテーマ曲は
JazztronikのBon Voyage!というアルバムです。

 

 


例えばMermaidを聴きながら民ちゃんとの回想を眺めたり、

 

 

 Butterfly Danceを聴きながら綺麗な背景を眺めていると、
とても深く作品世界に浸ることができます。
恐らく私が両者から感じているイメージ近いためでしょうが、
私の中でこの組み合わせは最強と言わざるを得ません…!

その他の曲もかなり合うと思うので、
人魚の花籠が好きな方にこのアルバムは是非オススメです

 

 

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こちら幼馴染の隈野一重お姉さんです。
久々に故郷に帰ってきて、
笑顔でこんなこと言われたら速攻で落ちちゃいますよね(笑
幼馴染のお姉さんって素敵だと思います…!

 

 

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これは私のイメージですが、アニメや漫画等の人魚は、
一般的に腰から下が魚に変わっている絵が多いように思います。
ですがこの世界の人魚はふとももの辺りから魚に変わっているんです。
ですから普通に服を着て、スカートを穿いても自然なのです…!
これは中々素晴らしいこだわりだと思いますね。
背中の腰の辺りに羽のようにヒレが付いているのもポイント高いです。


ここで絵画の人魚の絵を思い出して調べてみますと、
意外なことに魚に変わる場所は絵によってマチマチなんですよね。

 

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ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの「人魚」という絵は、
良く知る腰から魚に変わっています。

 

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次にジョン・コリアの「The Land Baby」という絵は、
お尻の辺りから魚に変わっています。

 

 ここまでは誤差の範囲内とお思いになるかもしれませんが、

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フレデリック・レイトン「漁夫とセイレーン」という絵を見てみますと、
これはまさにふとももの辺りから魚に変化しているんですよね。
足に巻き付いているところなんてまさに1話の扉絵の民ちゃんのようですね。
この絵は結構好きなのでうれしいです。

 

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更にジョン・ウィリアム・ウォーターハウス「セイレーン」を見てみますと、
なんとひざ下から変化しています。

このように、実は意外と人魚の境目は色々なんですよね。
そもそも現在ような人魚のイメージは16,17世紀頃のイングランド民話が起源で、
それより古いケルトの伝承では、人間と人魚の間に
肉体的な外見上の違いは無かったそうです。

フレデリック・レイトンの描くセイレーンのようなタイプを選び、
人間と同じように上下とも服を着せて一緒に生活させるというのは
少し不思議でとても面白いと思います。可愛らしいですしね!

(ニーソっぽくて素晴らしいと思います)

 


過去の回想で、民ちゃんは
『ボクだけの王子様になってよ』
『「人魚姫」の王子じゃない』
『魔女と取引なんてしない』
など人魚姫のエピソードをしきりに話しています。


人魚は不吉や不幸の象徴にされることが多く、
人魚姫は悲恋な話の代表ですよね。

 

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人魚姫は死後泡になって消えてしまうのですが、
1話で自宅前で一重さんが水面の泡に反応している所から
何か秘密を知っているのかもしれません。

 

人魚姫はセイレーンやローレライなどの神話の怪物よりも、
ウンディーネの伝承の影響が強いようです。
ウンディーネは水を司る精霊です。
精霊なので魂が無く、死ぬと消えてしまいますが、
人間の男性と結婚すると魂を得るという性質を持っています。

 

 

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人魚の花籠の世界の人魚の寿命や死後の設定はどうなっているのでしょうか?
3話を読んでいるとなんだか嫌な予感がしますが…
泡になった人魚達で浮上島は浮いているとかじゃないですよね…?
桜の木の下には何とやらみたいに浮上島の下には死後の世界があったりして…なんて
ともかく早く民ちゃんとキャッキャウフフできるシーンが見たいです(ぉぃ
どうか触ったりできる幽霊でありますように(笑

(1話の冒頭で触れ合っているし、3話の水底で手を握っているから平気かな?)

 

 

 

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 マーメイドカフェの名前「ブラフ・シューペリア」の元ネタは、
かつてイギリスに存在したオートバイメーカーらしいですね。
わたしはオートバイに詳しくないのでわかりませんが
作者のエナガさんがファンだったりするのでしょうか?

 

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 因みに看板やお店でSTARDUCKSなる喫茶店が登場しますが、
スターバックスのロゴはセイレーンもしくはメリュジーヌがモチーフだそうですね。
メリュジーヌはフランスの伝承に登場するマーメイドまたはドラゴンメイドです。
ロゴの両側にあるのは2つの尾ですね。(双尾に描かれた人魚もいる)
過去のロゴを見てみると全体像がわかります。

  

 

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ところで、人魚と人間の子供はどうなるのでしょうかね…?
人魚と人間のカップルなんて沢山いるでしょうし地味に気になります。
人魚は精霊みたいな存在っぽいんでそんな感じになるんでしょうか(どんなだ

 

 

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睡蓮の花は民ちゃんが隠れ家にしていた展望台で育てており、
二人だけの秘密のメッセージにも使われていました。
睡蓮の学名はNymphaeaと言い、ギリシャ神話の精霊ニンフに由来するそうです。
ニンフは精霊全般の名称ですが、
水の精霊ウンディーネの別名とする場合もあるようです。

エジプト神話の中でもヘルモポリス系の神話で語られる天地開闢では、
一本の睡蓮から世界が生まれたとされているそうです。
夕方に沈み、朝になると再び水面から顔を出し開花する姿から、
豊穣と再生の象徴とされており、
天空と太陽の神であるホルスも睡蓮から生まれたという伝承があるそうです。
そのような意味からミイラに花を添えたり、
出航する船や葬儀への献花に用いられたようですね。
因みに白い睡蓮の花言葉は「純粋」「潔白」だそうです。

 

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私は睡蓮と言えばもうひとつモネの睡蓮の絵を思い出します。
睡蓮の絵は他にも沢山あるのですが、私は水面に映る空の景色が好きでして、
1話の睡蓮が流れてきたシーンでもそのような描写が使われていて嬉しかったですね。

 

 

 

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この子が3話で二重ちゃんが言っていたアメリカ(?)でしょうか?
二重ちゃんの部屋に飾れられている写真には6人写っていますし、
セイレーンは昔6人グループだったのかもしれませんね。
「あたしもアイドルになってから喪ったものがある」
と言っていますし、アメリカ(仮)も亡くなってしまったのでしょうね…

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 この子が被っているロシア帽には第8ターミナルのマークが書かれていますね。
二重ちゃんの部屋にある6人が写っている写真にも
似たような帽子を被っている子がいますし、
セイレーンのメンバーなのでしょうか?
ロシア(仮)が第8ターミナルへのキーとなりそうですね。

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 この子は2話の回想に登場した小山の頂上にある神社の巫女さんでしょうか?
「春から夏へとかわるときにその扉を開ける」
というフレーズから私が連想するのはSF小説の『夏への扉』でしょうか?
あのエピソードが物語にどう絡んでくるのか気になりますね。

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タラヨウは防火樹として寺社に植えられることが多いようですね。
ご神木になっている神社も沢山あるようです。
木の葉を火で炙ったときにできる黒い模様を見て、
吉兆を占ったりもしたそうですね。

色々と調べるまですっかり忘れていましたが、
凄く見覚えがある葉なので幼い頃にこの葉で遊んでいたのかもしれません(笑
うっすらとした記憶ですが、公園かどこかで葉に石で文字を書いていたような…。

 

 

 

人魚達の花籠 番外編 

 

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こちらは主人公もヒロインも異なる外伝です。
舞台はメガフロート560号なので同じですね。

 

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それにしても民ちゃんも可愛かったですが、
シルミラちゃんも可愛いったらないですね。
寝てる所をこんな人魚に起こされたら堪りません(笑

この二人は方言が同じみたいですがひょっとして幼馴染みか何かなんでしょうか
それとも同郷つながりで仲良くなったんですかね?

 

人魚の花籠では「共存は上手くいった」と言っていましたが、
人魚達の花籠(番外編)では「人魚との共存を目指していた」とあるので、
恐らくこれは本編よりも過去の話でしょう。
メガフロート560号は東京都なんですね。
この時点で2113年8月30日のようです。

 

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 メイド服っぽい制服で可愛いなぁ と思っていたら
実は人魚の花籠本編でも同じ服が出ていたんですね。
当時わたしは気づかなかったんですが、これは制服だったんですね。

でも中学3年の時に亡くなった民ちゃんが着ているので、
中高一貫校か一般的な制服みたいな扱いなのでしょうか
衣装が変わったりしているので幽霊には関係ないパターンかもしれませんが。

 

※追記

中学の制服はセーラー服ですし「浮島学園高校」なので中学は別ですね(笑

すると冒頭のシーンの状況が一層気になりますね…。

服は自由に変えられるようですが、何故高校の制服なのでしょうか?

主人公は島の外の高校に進学していますし…

単なる民ちゃんのノリかもしれませんが、少しだけ気になりますね(笑

  

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するとこれはひょっとして民ちゃんでしょうかね
新聞部の記事も心霊特集ですし本編との関わりも結構ありそうです。

 

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そしてこちらはきっと隈野一重・二重姉妹でしょう。

 

 

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それにしてもまさかの百合展開
不意打ちでしたが良い百合です…!(ぇ

 

 

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是非とも検証していただきたいものですね!!

一緒に泳ぎたいです…!

 

 


この作品、3話までスーパーダッシュ&ゴーという雑誌で連載されていました。
その後ミラクルジャンプに移籍… かと思いきや人魚達の花籠(番外編)掲載の後、
雑誌が来春までリニューアルのため充電期間に入ってしまいました。
しかも充電期間後には完全新作を連載するとのこと。
もちろんそちらも楽しみですが、人魚の花籠が好きなだけあって今後が心配です。

 

インタビューによると、
「単行本5、6巻くらいできたらいいなと思っています。」
とのことですので一応は安心していますが、続きが早く読みたいですね。

まずは単行本1巻と続きの掲載情報を…!

  

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最近暑いにも程があるレベルの暑さなので、
プールや海で泳ぎまくりたいですね。
できることなら民ちゃんやシルミラちゃんと一緒に
こんな街で泳ぎ巡りたいものです…!

ではでは